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スキル発動条件にある"順位率"の考察

*注意*
本記事は解析情報をもとに書いております。気になる方はブラウザバックを。

順位率とは?

固有スキルや通常スキルの条件には、順位率(order_rate)と呼ばれるものがあります。
私は今までこの順位率を以下のようなものと解釈していました。
順位率 = 現在順位/全体頭数

タウラス杯においてレース中に5位だった場合は
順位率 = 5位/9頭 = 0.555... = 56% となります。

この考え方の場合、現在順位5位は発動条件内に順位率50%以内という条件があると発動しないはずなんですが、その反例が出てきました。

マルゼンスキーの固有発動条件は以下の3つをすべて満たすと発動します。

  • 最終コーナー以降
  • 順位が5位以下
  • 順位率が50%以下

前述した考え方を当てはめると現在順位5位の順位率は56%となり条件を満たさないんですが、下記動画では9頭立て5位で固有が発動しています。

つまり 順位率 = 現在順位/全体頭数 の考え方は誤りであることが分かります。

新しい順位率の考え方

この反証をもとに新しい順位率の求め方を色々と考えていたのですが、割と正しそうな考察ができたので解説します。


視覚的に分かりやすくするため、数直線モデルで表してみました。
1位を0%、9位を100%とし、その間を等間隔で割ります。数式に直すとこうなります。
順位率 = {(現在順位 - 1)/(全体頭数 - 1)}

この考え方の場合、5位は順位率的に50%以下を満たすこととなりマルゼンスキーの固有発動条件をすべてクリアして発動可となる、と考えることが出来ます。
なんとなく合ってそうなので、マルゼンスキー以外にも同じ考え方が適用できるかどうかタウラス杯の動画を漁って回って確認してみました。

アグネスタキオン

固有が3位、4位で発動していることを確認。
固有発動条件は以下の通り。

  • 走行距離50%以上
  • コーナー
  • 順位が3位以上
  • 順位率が40%以下

旧順位率計算だと、3位=33%⇒条件OK、4位=44%⇒条件NG にもかかわらず固有発動。
こちらも旧計算モデルだと4位では発動しないはずが発動しているため、順位率 = 現在順位/全体頭数 は誤りと言えます。

タイキシャトル

固有が3位~5位で発動していることを確認。
固有発動条件は以下の通り。

  • 最終コーナー
  • 順位が3位以上
  • 順位率が50%以下

旧順位率計算だと、3位=33%⇒条件OK、4位=44%=条件OK、5位=55%⇒条件NG にもかかわらず固有発動。
こちらも旧計算モデルだと5位では発動しないはずが発動しているため、順位率 = 現在順位/全体頭数 は誤りと言えます。

検証結果

タキオン、タイキ以外にも固有発動条件の中に順位率が組み込まれている各キャラの固有発動状況を見て回りました。
その結果がこちら

  • 赤色OK⇒実際に固有が発動しているのを確認した順位
  • 白色NG⇒順位率以外を満たしているが、発動しなかった順位
  • 橙色⇒確認はしていないが、計算上は発動すると思われる順位

条件として「追い抜き」などが設定されている場合、現在順位条件を満たしていても発動しません。
例えば、スペシャルウィークが終盤2位につけていて1位に上がっても固有は発動しません。 また、ゴールドシップの順位条件は単純な不等号の 順位率>50% となっているため、5位では発動しません。

メジロライアンキングヘイロー厳しすぎワロタ)

まとめ

2021/5/22 時点において、私の中での順位率計算式は
順位率 = {(現在順位 - 1)/(全体頭数 - 1)} となります。
小数点以下切り上げ説、切り捨て説などをすべて否定できる反証を揃えていませんが、まぁ現状スキル構成を考えるには十分かなと思います。

この考え方での一番の収穫は、奇数頭立ての場合、中央順位であれば順位率50%以下のスキルは発動する という点です。
もっと実践的に落とし込むなら、差しキャラにマルゼンスキータイキシャトルの固有を継承してもほぼ間違いなく固有発動が見込めます。距離等の兼ね合いもありますが、加速力アップの効果が見直されてきていると思うので、これは次回のタウラス杯の育成に大きく影響するものだと思っています。